山 行 報 告 書              【八ヶ岳】

                         提出日:20170715日  提出者:伊久間幸広

 日 程

2017071012日(月〜水)

 山 域

八ヶ岳中信高原国定公園、八ヶ岳

 山 名

赤岳(2899.4m)、横岳(2829m)、硫黄岳(2760m)、阿弥陀岳(2805m)

 天 候

10日:晴れ、11日:晴れ、12日:雲り

 コース

美濃戸赤岳山荘前から北沢コースで赤岳鉱泉

 メンバー

伊久間幸広、会員外1

 行動記録 (到着時間。休憩含む)


7
10日(月)
茅野駅10:20------11:10赤岳山荘駐車場11:2011:47堰堤広場〜12:27休憩〜13:18赤岳鉱泉 宿泊

7
11日(火)
赤岳鉱泉6:357:02中山乗越〜7:11行者小屋〜8:29中岳コル〜9:13赤岳9:3710:06天望荘〜
10:55
石尊峰〜11:22横岳〜12:11硫黄岳山荘〜12:34硫黄岳13:2013:42赤岩の頭〜14:42赤岳鉱泉 宿泊

7
12日(水)
赤岳鉱泉6:457:12中山乗越〜7:20行者小屋〜8:25中岳阿弥陀コル〜9:00阿弥陀岳9:23
10:34
行者小屋10:5712:47赤岳山荘駐車場13:00------13:20縄文の湯------

14:24尖石縄文考古館------15:40茅野駅------17:30長野


ルート上の注意個所など 危険個所、迷いやすい地点、道標・目印、テン場、山小屋、水場、入下山口駐車場・等の状況

危険個所:赤岳から硫黄岳の間の岩稜帯、阿弥陀岳直下の岩稜帯
迷 い 道:特に無し
    :要所にあり
テント場:赤岳鉱泉前、行者小屋前
山 小 屋:赤岳鉱泉、行者小屋、頂上小屋、天望荘、硫黄岳山荘
    :赤岳鉱泉前、行者小屋前、北沢南沢の沢水
駐 車 場赤岳山荘有料駐車場
そ の 他:赤岳から硫黄岳まではヘルメットを着ける

感想・反省・メモ・写真など

  710日(月)
 茅野駅から美濃戸に行き赤岳山荘まで入って駐車場に車を停めて支度した。北沢コースを歩きだした。林道がヘヤピンカーブする所で左側の登山道に入りショートカットコースを登りまた林道に出た。堰堤の脇を登り堰堤広場で休憩する。赤岳山荘からこの付近までアブがうるさく付きまとっていたが登るに連れてアブは減って来た。
 
         美濃戸山荘                   堰堤広場
 以前の北沢コースは丸太の橋だったが丈夫な鉄骨を使って板を張った橋になり多少の雨による増水でも迂回コースは余り利用されなくなっている。所々ナメ床となった北沢を眺めながら登って行く。前方に大同心、小同心が見えて来て程なく赤岳鉱泉に着いた。小屋の周辺にはテントも幾つも張られていた。小屋前のベンチには大勢の登山者が休憩したり、のんびりと景色を楽しんでいた。受付して部屋に荷物を置いて周辺を散歩して戻るとお風呂の準備が出来たので入浴した。冷泉を石油で沸かしているので準備に時間がかかるのだった。石鹸シャンプーは使えないが暖かいお湯に浸かるだけで疲れが癒されるのだった。
 
        北沢コースを登る                 赤岳鉱泉
 赤岳鉱泉は大部屋は一つだけで個室が沢山あった。時に二階の個室はベッドが置かれていてペンション並の部屋だった。一階の個室はイワウメ、チングルマ、ウルップソウなどの花の名前が付けられていたが二階の個室は赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳などの山の名前が付けられた部屋だった。大部屋には我々二人と単独者一人、夫婦組一組の五人だけだったが個室には何組かのグループが入っていた。
 
        赤岳鉱泉の受付               赤岳鉱泉のお風呂
 夕食は18:00からで大きな牛ステーキだった。最近の山小屋はトイレが綺麗になり、食事も豪華になって利用者サービスも良くなっている。昔の怖い小屋番おやじ、と言う人は見掛けなくなって若い親切なお兄さん、お姉さんスタッフばかりになった。これも悪いと思った事は遠慮なく抗議するおばちゃん達が増えた事による「おばちゃん山小屋革命」のお陰だろう。八ヶ岳山小屋組合のオーナー達もこれからの山小屋をどうするかと言う問題に真剣に取り組んだのだった。莫大な経費を掛けてトイレを水洗化して食事も改善したのだった。
 
        赤岳鉱泉の大部屋              夕食のステーキ

  711日(火)
 朝食は6:00からだった。朝食を済ませて余計な荷物は小屋の乾燥室に置いて出発した。快晴で小屋前から赤岳が良く見えていた。コメツガの樹林帯の中を登り中山乗越を越えて下ると行者小屋に着いた。大勢の登山者が小屋の前のテーブルとベンチで休んでいた。その先には沢山のテントが張られていた。正面に赤岳が聳えていて右手に阿弥陀岳も良く見えていた。ここでヘルメットを着けて行く。
 
          中山乗越                   行者小屋の前
 
     文三郎尾根の途中から穂高岳            穂高連峰が見える
 文三郎尾根の階段を登り、中岳との分岐に出た。正面に権現岳が良く見えていた。途中の階段からは穂高連峰が雲の上に良く見えていた。中央アルプス、南アルプスも良く見えていた。岩場の登りとなり急な斜面を登って行く。竜頭峰付近で下から自衛隊の一団が登って来たので道を譲って先に行って貰う。訓練で三班に分かれて登っていた。竜頭峰の左の雲の上に富士山が見えていた。程なく赤岳山頂に着いた。赤岳山頂は大勢の登山者で賑わっていた。山頂で写真を撮って頂上小屋の前で休憩した。
 
     中岳分岐から横岳硫黄岳蓼科山              赤岳山頂
 
       竜頭峰の左に富士山                富士山が見えた
 赤岳から急な岩場を下り天望荘前で休憩する。地蔵仏から横岳の登りとなる。急な岩場を登り梯子場も越えて鉾岳で休憩する。鉾岳西側の断崖の鎖場トラバースを下ると二週間前に咲いていたツクモグサがまだ咲いていた。急な岩場を越えて石尊峰山頂で休憩する。歩いて来た赤岳からの稜線が良く見えていた。西側下には赤岳鉱泉、行者小屋が見え、その先に茅野市街地が見えていた。
 
       赤岳山頂から阿弥陀岳             赤岳から横岳への下り
 三叉峰の登りになるとウルップソウの群落やミヤマオダマキの群落があり、大きな花を付けていた。急な梯子を登ると杣添尾根との三叉路の標識があった。その付近にコマクサの大きな株があり花が咲き始めていた。稜線が平坦になり広場の先に横岳山頂(奥の院)が尖って見えていた。最後の梯子を登ると横岳に着いた。丸太を輪切りにした山名標識が立っていた。西側の断崖からは大同心、小同心がすぐ下に見えていた。下ろうとしていた登山者にカメラのシャッターを押して貰った。
 
        稜線はお花畑             二十三夜峰付近から赤岳阿弥陀岳
 
         横岳の岩場                 ウルップソウ
 硫黄岳に向かって急な岩場を下る。途中ですれ違った登山者と話をした時に台座の頭付近に白いコマクサがあったと言っていたので注意しながら進むと保護の網の中に咲いている白いコマクサを見つける事が出来た。まだ蕾の状態でしっかり開いていなかった。硫黄岳山荘付近にもコマクサが沢山咲いていた。大きなケルンの間を登って行くと硫黄岳に着いた。硫黄岳手前からガスが出て来て山頂ではすっかりガスに覆われていた。
 
          横岳山頂               横岳山頂から小同心、大同心
 
        ピンクのコマクサ                白いコマクサ
 硫黄岳山頂でゆっくり休憩して赤岩の頭に向けて下る。二人の先行者が赤岩の頭からオーレン小屋方向に下って行った。今までの岩の稜線から樹林帯の中の下りとなり、先程まで寒い位だったのが風も当たらずに暑くなった。ジョーゴ沢を渡ると赤岳鉱泉に戻る事が出来た。昨日は14:30からお風呂に入る事が出来たが今日はまだ用意が出来ていないので16:00から入れると言っていた。火曜日は宿泊者も減って5人だけだった。大部屋は単独者が我々と同じく連泊で、夫婦の登山者が入って来て昨日と同じ5人だった。
 
         硫黄岳山頂                   赤岩の頭
 
    赤岩の頭から樹林帯の中を下る              オサバグサ
 夕食は昨日はステーキだったが今日は焼き魚だった。無事に赤岳から横岳、硫黄岳と周回出来た事を祝って生ビールで乾杯した。ここのジョッキにも九州の法華院温泉山荘と同じく、マムートのマークが付いていた。マムートから提供を受けているとの事だった。
 
         焼き魚の夕食             MAMMUTのビールジョッキ

  712日(水)
 朝食を済ませて出発した。空模様は曇りだったが雨は降っていなかった。中山乗越を越えて行者小屋に着き、荷物を整理して不要な荷物を小屋に置かせて貰った。赤岳鉱泉で翌日に阿弥陀岳に登るが、その時に行者小屋に荷物を置かせて欲しいと頼み、小屋に連絡して貰っていたのだった。すぐに解って貰い、荷物を置かせて貰った。小屋の前では何組かの登山者が休憩していた。
 
         行者小屋                  右へ阿弥陀岳
 
         中岳とのコル                 阿弥陀岳山頂
 文三郎尾根の途中から右に阿弥陀岳へのコースに入る。樹林帯の中を登って行く。ロープの付けられた急な土の滑り易い斜面を越えると中岳との鞍部に出た。休憩して阿弥陀岳への登りとなる。ガスに覆われていて良く見えないが、時々ガスが薄くなると上の方に梯子が見えていた。今までは樹林帯の中で緩やかに登っていたが鞍部からは急な岩場となった。急な岩場を越えて行くと阿弥陀岳山頂に着いた。一人の登山者が休憩していた。話をすると南陵を登ったと言っていた。夏でも南陵から登ったのか、と聞くと特に難しくは無かったと言っていた。彼は暫く話をして御小屋尾根を下って行った。暫くガスが晴れるのを待ったが晴れる気配も無いので下る事にした。
 
       阿弥陀岳の下りから              ミツバオーレン
 急な岩場を下る。途中から下の方は晴れていて行者小屋が見えていた。中岳との鞍部からは樹林帯の中の下りとなる。ロープの張られた急な坂道を下りそこを過ぎれば樹林帯の中を下る。キバナシャクナゲやコバイケイソウの群落を見ながら下る。行者小屋へ着いて休憩する。小屋から荷持を受け取って支度する。南沢コースを下る。先に出発した二人の登山者は犬を連れていた。途中で追いつくとその犬が座り込んでいた。話をすると赤岳まで登ったので疲れてしまって歩かないと言っていた。主人が叱咤激励しても中々歩かないので抱いて歩いていた。その犬がマムートのマークの入った赤いベストを着ていたので聞くと、マムートのフェイスブックにも載ったマムートドッグだと言っていた。
 
         行者小屋                 疲れて歩かない犬
 南沢コースを下り大きな堰堤を越えると美濃戸山荘の前に出た。今は宿泊営業はしていないが売店だけ出していて冷やしたジュースがその前に置かれていて何人かの登山者が休憩していた。赤岳山荘駐車場に戻る事が出来た。初日に車を停めた時に山荘の女将さんが不在で山荘は閉まっていたので駐車料金を払わずにいたので料金を払いに行った。二泊三日で3,000.-だった。
 
        南沢コースを下る               美濃戸山荘
 下山後の温泉は縄文の湯へ行った。赤岳鉱泉では毎日お風呂に入る事が出来たが、大きな暖かい温泉の縄文の湯は里に戻った事を実感できるのだった。二週間前にも登った赤岳だが何度登ってもその度に違う表情を見せてくれる山だった。出会う人達も毎回違い、咲いているお花も時期が違えば違う花にも出会う事ができて満足の八ヶ岳だった。


                  八ヶ岳コース図